経験値を増幅する自己分析

面接にはテクニカルな方法論も存在しますが、最も重要なのは自己分析です。
自己分析と聞いて、結局は一般論かと馬鹿にしないでください。
自己分析というのは単なる過去の振り返りではありません。
自身の経験値を2倍にも3倍にも増幅させる作業です。

就職活動のバイブルとも言える「絶対内定」という本があります。
年末になると書店に平積みになるので、ご存知の方も多いでしょう。
そこで最も重要視されているのが自己分析です。

この本を表面的に読むと、「ボランティアに打ち込んだ」とか
「海外を放浪した」など、いかにも学生的な自己満足が並んでいます。
私も新卒時代に書店で流し読みし、馬鹿馬鹿しくて買うのをやめました。
どうせ事実1割、ウソ9割だろうと思ったわけですね。

しかし、自身の就職活動から10年以上が過ぎて、自己分析に対する
考え方がかなり変わってきました。
自己分析とは事実の脚色ではなく、経験値を増幅させる作業であると。
例えば、「アルバイト先の商品配置を変更した」という事実に対して
「売上がアップした」というウソを付け加える不毛な作業ではなく、
「自分は非効率な運営に対して改善意識を持つことが思考の原点にあり、
それが商品配置の変更という行動につながった」という具合に、
自分自身の人間性や心理の深層を探究する作業なのです。
実体験とは行為そのものであり、人間活動の表層にすぎません。
そこを掘り下げて、自分自身の根源や核心へと迫ることができれば、
実体験以上の経験値を得ることができるはずです。

一般個人の実体験など、所詮はたかが知れています。
そんな事実をありのままに語っても、他人は関心を持ちません。
数十名が参加する面接試験で1番になるためには、
凡百な経験をありのままに語るようではいけません。
実体験を分析し、行動の奥底にある人間性や行動原則を探求し、
一つ一つを文字や言葉に置き換えていきましょう。
それを面接官にぶつけてやるのです。
これこそ本物の自己分析です。

このように、自分自身に真剣に向き合った人と、単に事実を
脚色(虚飾)しただけの人とでは、言葉の持つ説得力や迫力が違います。
この違いが理解できれば、難関試験のハードルが一気に下がることを
実感できるはずです。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Buffer this page