「内定力アップ」の記事一覧

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16.12.23 大手求人サイトにおける求人広告の掲載費用の実態


大学業界への転職を検討中の方であれば、求人情報の収集には余念が無いことと思われる。いまや大半の大学における事務職員の採用は公募制となっており、大学業界への扉は広く開け放たれていると言ってよいだろう。求人情報さえ手にできれば、誰もが大学業界への就業機会にアクセスすることができる。

一方で、一部の大学においては、公募情報の掲載から締切まで1週間程度など、本当に公募の意志があるのかと眉唾ものの人材募集もあり、求人情報の質は必ずしも一定ではないと思われる。
それに対して、やはり大手求人サイトに掲載される求人案件は、そこに求人情報を掲載するだけで多額の出稿料がかかることもあり、採用する側の本気度は間違いないと言える。そこで今回は、大手求人サイトにおける求人情報の掲載費用について実態を調べてみることにした。

上の表は大手求人サイト「リクナビネクスト」の求人掲載費用である。
最低18万円から、最高180万円までのプランが用意されている。
表の見方は、数字(1~5)が増えるほど求人ページの情報量が多くなる。また、掲載期間は2週間が基本だが、アルファベットの「L」が付いたプランでは4週間となる。より詳細な情報はこちらを参照。

さらに具体例を出して、実際に各大学が支払っている費用を検証してみる。
画像が小さくて申し訳ないが、下の画像は沖縄科学技術大学院大学の求人ページの一部である。
職場を紹介する写真が3枚と、社員インタビュー1名分が掲載されている。
この広告スペックだと上表の「N2」に該当し、掲載期間にもよるが概ね30万円前後のコストとなる。

沖縄科学技術大学院大学は募集職種ごとに採用ページを分けているので、毎月数十万から100万近い掲載費用をかけているのではないかと思われる。
大学業界に関して言えば、上記の「N2」ないしはベースプランの「N1」の利用が中心となっている。
全くの他業界ではあるが住宅メーカーの一条工務店さんなどは、上表で「N5」の求人ページをいくつも掲載しているので、毎月1000万円程度の掲載費用を支払っているものと思われる。

このように大学業界の採用活動をコストの面から検証してみると、一般企業と同じ土俵で、多額の費用をかけているケースがあることが分かる。もちろん、その費用は「本気度」の裏返しでもある。
冒頭でも触れたが、一部の大学では、応募期間が非常に短い求人情報を自校ウェブサイトにのみ掲載するなど、公募の意志が怪しい人材募集が少数だが存在した。一方、小規模であっても、大手求人サイト経由で公募を行っていれば、それはガチ公募と判断してよいだろう。

⇒求人情報を20件ずつ一覧表示する

16.12.23 早稲田大学の事務職員採用における傾向と方針についての一考察

大学業界で常に話題に事欠かない早稲田大学であるが、同校は創立150周年構想(Waseda Vision 150)の実現に向けて、事務職員の採用活動にも意欲旺盛に取り組んでいる。そこで今回は、過去の採用実績などから、早稲田大学の事務職員採用(既卒者対象)における傾向や方針について分析してみたい。

まずは過去の採用データからおさらい。下記は2010年以降の既卒者採用数。

- 早稲田大学事務職員(既卒者)採用実績
2014年4月 9名
2013年10月 1名
2013年4月 4名
2012年10月 6名
2012年4月 9名
2011年10月 1名
2011年4月 7名
2010年10月 9名
2010年4月 8名

上表にあるとり、早稲田大学は毎年4月と10月に事務職員の採用を行っている。
年度によってバラつきはあるが、早稲田の事務職採用は新卒の方がやや多め。毎年、既卒・新卒あわせて20名以上も採用している。新卒データについてはこちらをご覧あれ。
専任職員数が約800名、定年が65歳なので、欠員募集だけでそのくらいの人数になる。ちなみに社員数800名というと、東京ドーム(822名)とほぼおなじ規模。

また、採用実績の中で気になるのが赤字部分。2011年と2013年の10月採用では、わずか1名しか採用者がいない。その理由は新入職員の配属先部署を調べれると分かる。下の一覧は、2010年4月以降に既卒で採用された方々の配属先部署である。2011年及び2013年の10月採用者はそれぞれ保健センターとキャンパス企画部企画・建築課に配属されているため、それぞれ専門職(建築士・看護師等)を対象とした1名枠であったのだろう。

- 新入職員(既卒者)の配属先部署
2013年10月
キャンパス企画部企画・建設課
2013年4月
研究推進部研究支援課、国際部国際課、商学学術院、社会科学総合学術院
2012年10月
教務課、人事課、募金課、理工センター研究総合支援課、教育・総合科学学術院、商学学術院
2012年4月
入学センター、経理課、法務研究科・法務教育研究センター、文学学術院、商学学術院、理工センター研究総合支援課、理工センター教育研究支援課、エクステンションセンター、保健センター
2011年10月
保健センター
2011年4月
先端生命医科学センター事務所、政治経済学術院、商学学術院、理工センター教育研究支援課、社会科学総合学術院、所沢総合事務センター学務課、メディアネットワークセンター
2010年10月
入学センター、学生交流企画課、給与厚生課、財務課、戸山総合事務センター、理工センター研究総合支援課、社会科学総合学術院、図書館利用者支援課、メディアネットワークセンター
2010年4月
教務課、産学官研究推進センター、商学学術院、理工センター総務課、理工センター教育研究支援課、国際教養学部、メディアネットワークセンター

上記の配属先一覧を見てのとおり、既卒者の半数が学術院をはじめとする教務関連部署に配属されている。あくまで推測だが、専門スキル人材が教務関連に配属されるとは考えづらい。すなわち、早稲田の既卒者採用の方針はジェネラリスト採用、ポテンシャル採用ということだろう。何か特別な資格やスキルが無いからといって怯む必要は無い。

ちなみに私の勤務校の場合、既卒者の半数を教務に配属するなど考えづらい。よほど早稲田は教学に手厚いのだなというのが率直な感想。
「学術院」とは耳慣れないことばだが、2004年度の改革で従来の教員組織(学部・研究科・研究所)を系統別に組織化したものだ。例えば、政治経済学術院には、政治経済学部・政治学研究科・経済学研究科・公共経営大学院・現代政治経済研究所が属している。
事務職員も教員と同様に学術院への所属となるようで、早稲田は以前から学部事務制をとっているはずだが、学部担当者と大学院担当者が別々でいるよりも、一体的に運営するメリットは少なくないと思われる。

最後に、早稲田と言えばWaseda Vision 150(以下、WV150)だが、WV150実現に向けた事務職員の育成方針についてもホームページに公開されている。その中で、特に目を引くものを抜粋したのが以下。

- WASEDA VISION 150 の実現に必要となる能力の開発を行う
【目指す姿(20年後)】
全職員が修士、博士あるいは高度な専門資格を取得し、高いマネジメント力・専門性を活かして、教員と連携しながら大学運営・人材育成等を行っている。
全職員が TOEIC800 点以上相当の英語、中国語あるいは朝鮮語能力を習得し、複数の外国語を駆使しながら、グローバルに貢献・活躍している。

これほどのスペックを全職員に求めるということに驚く。国際的教育機関の名に恥じないスタッフを育成するという意欲の現れだろう。言うだけでやらなければ嘘つき八兵衛なので、ホームページ公開は本気の現れだと思う。機会があれば早稲田大学院で学ぶ事務職員の数などを聞いてみたい。
この目標を達成するための手っ取り早い方法は、修士持ち・TOEIC800点持ちの人材を採用することだ。上述のとおりジェネラリスト採用が基本だと思われるが、これらの要件を満たす応募者が有利となることに疑いを入れない。
その他、WV150では女性職員の比率向上も目標としているため、同じ能力ならば女性有利となる可能性もある。

関連リンク
早稲田大学:職員人材育成について

16.09.01 内定獲得の天敵、こんな面接官はイヤだ!

就職・転職活動を進めるなかで運・不運は付き物ですが、内定獲得を左右する最大の運要素と言えば「面接官との相性」ではないでしょうか。典型的な圧迫面接や底意地の悪い面接官は別として、「こんな面接官は嫌だ」というタイプを、自分自身の経験から振り返ってみたいと思います。

エントリーシートと無関係に話を進める

わたしはこれまで新卒・既卒として多くの採用面接を受けてきましたが、エントリーシートと無関係に話を進められるのが、最もやりづらい面接官のタイプでした。
具体的にどのような話題を振られるかというと、前後の脈絡も無しに「もしも~~だったらどうする?」というように突拍子もない仮定の質問をされたり、また、「将来の夢は何ですか?」というような思いつきベースの質問も困ります。

採用面接というのはエントリーシート(or事前提出書類)に沿って話を進めるのが基本ですし、受験者側としてはエントリーシートを台本とするつもりで面接に臨んでいるわけですから、エントリーシートに書いていないような想定外の質問で奇襲をかけられると本当にペースが乱れます。
その場の機転でソツ無くかわすのが地頭の良さなのかもしれませんが、こうしたタイプの面接官に当たってしまうと、地雷を踏まずに面接室を出られるかは運次第と言わざるをえません。

アピールにならない話題に固執する

特に転職希望者の場合ですと、なぜ前職を辞めるのか(辞めたのか)という質問は避けられないでしょうし、あまり前向きに答えづらい種類の質問がいくつかあると思います。わたしも「いまの会社を辞めるのはもったいない、わざわざ辞める必要はないんじゃない?」という感じで執拗に追及を受けました

そうした情報が採用サイドにとって気になることは理解できますが、どれだけ無難に受け答えをしたところで、これっぽっちのアピールにもなりません。せいぜい20分や30分という限られた時間の中で、志願者は次のステップに進むためのアピールをしなくてはならないわけですから、無益な話題に時間が費やされるのは不利益でしかありません。
あまりに粘着タイプの面接官に当たってしまったら不運としか言いようがありませんが、そのようなケースに対応するための想定問答も用意しておいた方が無難かと思います。

助け船を出してくれない、話を引き出してくれない

面接官の基本的な役割は「相手の良い部分を引き出す」ことだと思っています。採用面接での具体的な行動例としては、言葉に詰まった志願者に助け舟を出してあげたり、アピール材料となる話題を引き出してあげることなどです。それができない面接官は志願者を落とすことはできても、多くの志願者の中から人材を発掘する目利きにはなれないでしょう。

採用担当者向けの面接ハウツー本を読めばそのあたりのことは常識的に書かれているのですが、面接官の多くは関係部署長による寄せ集め部隊であることが普通です。もしも「今日の面接はすごくうまくいった」という手応えが感じられた場合、面接官の手腕による部分も少なくないのではないかと思います。実際に私自身が内定をいただいた大学では、こうした手応えがたしかにあったように記憶しています。

16.08.23 面接試験を気持ちで乗り切るための「3つの勇気」

媚びない勇気

面接試験を受ける際、「なんとしても通過したい、させてください」というのが受験者のホンネであることは言うまでもありません。内定を獲得するために、わざわざ忙しい時間を都合して面接会場に足を運んでいるのです。面接官と世間話をしにきているのではありません。

一方で、面接官とのコミュニケーションにおいて、「面接を通過させてください」という気持ちが前に出過ぎてしまうと、自己アピールから自立性や主体性が失われ、無意識のうちに面接官への同調的態度を示すようになってしまいます。
面接を通過したい、面接官に気に入られたいという気持ちから、面接官の型枠に自分自身を当てはめる、すなわち、一般的な言葉を使えば「媚びる」状態に陥ってしまいます。

しかしながら、応募倍率が100倍を越えることも珍しくない大学職員の公募採用において、多数の応募者の中でせいぜい数名の内定者に選ばれるためには、集団の中で「立った存在」になる必要があります。
唯一無二の存在、と言うと大袈裟かもしれませんが、英語的な意味での「ユニーク」な存在として面接官から認められなくてはなりません。
立った存在、ユニークな存在として存在感を示すためには、面接試験での発言や主張に見どころが感じられるということはもちろん、その前提として、一個人としての自立性や主体性を保持することが大切です。

大学職員の面接試験という一発勝負の場で「媚びない勇気」を持つことは大変なプレッシャーです。
しかしながら、いくら媚びて面接官に気に入られようと、それにより得られるのは不快でない程度の好感にすぎません。
面接官の心の中にある好感の度合いは一つではありません。「Sランク確定、猛プッシュ」レベルのお気に入りもあれば、なんとなく悪くないという程度の微妙な心境もあります。媚びて得られる好感というのは、その中でかなり低いレベルの好感でしかないということを理解する必要があります。
かつて柔道に「効果」というポイントがありましたが、効果をいくつ取っても一本には遠く届かないように、面接官に媚びて媚びて媚びまくっても、倍率100倍の採用試験での一本勝ちには程遠いと言わざるをえません。

嫌われる勇気

面接試験においては、面接官による当たり外れが少なからずあります。
外見的に厳しそうな面接官もいますし、圧迫面接や露骨な意地悪を仕掛けてくる面接官もいるでしょう。
言葉尻の些細な点で揚げ足を取られたり、評価するつもりもないことを根掘り葉掘り問いかけられたり、志願者の熱意に水を差す発言で話の腰を折られるケースもあると思います。

このような苦い経験を繰り返すうちに、面接官に迎合しようという気持ちが意識下で芽生えてきます。迎合というのは、上でも述べた「媚びる」態度の一形態です。
迎合的態度で面接に臨んだ場合、面接の目的である自己アピールよりもむしろ、面接官に嫌われない、減点されない発言に終始してしまいます。面接後に「特に失敗は無いけど、手応えも無い」と感じる場合、もしかすると面接への不安に飲まれ、迎合状態に引きずり込まれている可能性があります。

プロ野球の投手が思い通りの投球動作ができないことを「フォームの乱れ」と言いますが、基本動作が一度乱れると、元の感覚を取り戻すことは容易ではありません。
これは採用試験の面接においても同じです。意識下に迎合的態度が染み付くと、自己アピールのための基本動作が乱れ、いつしかそれが習慣化し、悪いフォームが体に定着してしまいます。
一度や二度の失敗ではなく、失敗の原因が固定化してしまうことが問題です。

そのうようなことにならないためには、面接官の言動に関わらず、自分のスタンスを貫く勇気、迎合しない勇気、すなわち「嫌われる勇気」を持つ必要があります。
面接官との対人関係による不安が悪循環につながるならば、いっそのこと、「嫌われてもいいんだ」というくらいに腹をくくってしまいましょう。嫌われることを恐れなければ、相手に合わせなければならないという強迫観念からも開放されるでしょう。

誰にでも迎合すれば、誰からも嫌われません。しかし、そのような不自由な生き方をしている人もいません。嫌われるということは、人生において決して不自然なことではない、だから必要以上に恐れてはいけない、ということです。

いまこの瞬間だけに向き合う勇気

大学職員の採用試験だけに限らず、就職活動や転職活動には様々な悩みや不安がつきものです。
たとえば、出身大学名での不利益(いわゆる学歴フィルタ)を受けたらどうしよう、前職を辞めた理由を詮索されたらどうしよう、といった悩み。また、不採用だったらどうしようという不安は誰にだってあります。
こうした不安で頭が一杯になると、志望動機がまとまらない、面接が怖くなる、といった行動面での悪影響にもつながりかねません。

もしもいま、このような状況にあるとしたら、就職試験で最高のパフォーマンスを発揮することはできないでしょう。
出身大学だとか退職理由などは過去のことであり、採用されるか否かは未来のことです。
過去を変えることなどできませんし、未来の不安をいま心配することも不毛です。
過去や未来のことを気にすれば気にするほど、いまこの瞬間への意識がボヤけるのは当然です。
そのような心理状態でベストな自分をアピールすることができるでしょうか。
過去の負い目を頭の片隅に置きながら、自分自身の魅力を語ることができるでしょうか。

人間ですから過去や未来が気になるのは当然です。
わたし自身、転職活動に落ち続け、大学最寄り駅の改札で自宅に引き返そうと思ったことすらあります。
しかし、過去や未来に関する悩みや不安を頭から追い出さないかぎり、そして、いまこの瞬間だけに向き合う勇気を持たないかぎり、目の前のハードルを全力で跳び越えることはできません。
目の前の現実のみに焦点を合わせれば、余計なものは目に入らなくなるはずです。

16.06.12 大学職員の採用と働き方に関する一問一答集

大学職員の採用や働き方についての関心事項を一問一答形式でまとめてみました。

大学選びのポイント、選ぶにあたって確認した方がいいこと

安定性については偏差値で選べば間違いありません。もちろん大学ごとに特徴や強み・弱みはありますが、結果的に重要指標のほとんどが偏差値に比例します。裏返して言えば、就職先として地方小規模大学を選ぶメリットはほとんどありません。

大学職員の給与水準について

大学職員の給与水準はトップグループで35歳800万円台、2番手グループでマイナス50万から100万くらい、その下のグループは公務員より少し多めの550万から600万くらい、公務員の給与水準に準じている大学もあります。
トップグループはMARCH以上の一部の大学であり、なかなかの狭き門でしょう。2番手グループの中には偏差値40台の大学も少なくありません。

転職してくる人の年代や職業について

20代後半から30代中盤までが多いです。30歳以下を応募条件としている大学も多いので、転職するなら早めの方がよいでしょう。年齢構成の適正化を意図しての中途採用もあるため、年齢条件の指定が無い場合には必ずしも年齢がネックになるとは限りません。わたしの勤務校には40代後半で一般課員として転職してきた人もいます。
転職前の職業・業種は多種多様ですが、わたしの勤務校では営業職が比較的多いように思います。

金融機関で働いてた人が大学職員を目指すにあたって、アピールするポイント

難関大学・金融機関出身のような応募者は数が少ないので採用サイドとしては会ってみたい人材です。多数の応募者が殺到するような大学では、事務局幹部や人事担当者などの面接レーンに回してもらえる可能性もあるでしょう。
ただし、金融機関出身ということを前面に出し過ぎると、志望動機が小さ~くなってしまうと思います。業務効率化だとか収支バランスの改善だとか、「小技で攻める奴」だという悪印象を持たれかねません。業務遂行能力にはそれなりの自信があることでしょうが、お堅い業界の真面目な経験談を聞かされても、聞き手にとっては面白くも何ともありません。
むしろ、あまり具体的なスキルや経験などにフォーカスせず、夢のある話題へと広がるようなアピールを心掛けるべきです。面接官に「人間的にも面白い奴だ」と思われれば、内定はすぐそこでしょう。

中途採用だからこそ求められるもの

大学業界は教員も職員も中途採用が当たり前なので、中途採用だからといって必要以上に気負う必要はありません。改善・改革の意識はとても大切だと思いますが、まずは学内調整の仕方を覚え、教員・事務職員との信頼関係を構築していきましょう(身の程知らずと言われないために重要なステップです)。

大学によって違うと思いますが、休暇や平日のプライベート時間など

公休日の日数については公務員並みか、それ以上です。夏季や年末年始の休暇日数は大学によってかなりの違いがあります。
残業時間については、同じ大学でも部署による違いが大きいと思われます。わたしの勤務校で集計したデータによれば、入試や就職に関する部署の残業時間は突出しています。こうした一部の部署を除けば、繁忙期を除いて定時帰りも可能だと思われます。ただし、生活残業者との付き合い残業をしないことが前提です。

大学職員になって良かったこと、悪かったこと

良かった点・・・教育に関わる仕事はとても奥深いです。わたしは金融出身でしたが、小金持ちの小銭稼ぎを手伝う仕事には辟易していました。また、仕事上の拘束時間が少ないので、仕事と私生活を両立できると思います。

悪かった点・・・前職によると思いますが、わたしの場合は大幅に給料が減りました。ただし、それ以上に価値のあることとのギブアンドテイクなので、あながちデメリットとも思っていません。

16.06.03 大学職員の新卒採用倍率がとんでもないことになっていた

いまや人気職種として定着した大学事務職員ですが、人気とともに採用倍率も高騰しています。
朝日新聞出版「大学ランキング2015」によれば、大学職員の新卒採用倍率のトップは学習院大学の367.0倍と突出しており、10位の法政大学以上はすべて100倍超えとなっています。

ランキング上位5大学は以下のとおり。なお、同書には35位までの新卒倍率ランキングのほか、中途採用倍率、自校出身者比率など、多くの参考情報が掲載されています。詳細データが必要な方は、在庫または電子版をお求めください。

1. 学習院大学:367.0倍

2. 明治学院大学:207.0倍

3. 多摩美術大学:123.0倍

4. 東京薬科大学:118.0倍

5. 中京大学:117.0倍
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10. 法政大学:100.0倍
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20. 名城大学:64.3倍
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35. 文教大学:42.1倍

なお、別の年度のランキングによれば、1位が128.9倍(京都産業大学)というデータもあります。採用者数の変動幅が大きい業界のため、たとえば5名増えたり減ったりするだけで、倍率もドカンと変わるのです。上記のデータを見て、学習院大学や明治学院大学を敬遠するのは早計かもしれません。

また、当サイトではこれまでにも、このような高倍率に対する受験時の心構えや対策について、考察を述べてまいりました。詳しくは下記リンクを参照いただきたいと思いますが、基本的には倍率はそれほど気にしなくてよいというスタンスです。

高倍率を気にするな
http://naiteiweb.com/souki/competition/

倍率以上に意識する必要があるのは、むしろ自校出身者比率でしょう。同じく朝日新聞出版「大学ランキング2016」によれば、2014年度の新規採用において、跡見学園女子大学、創価大学、同志社大学の3大学が、自校出身者比率100%となっており、ランキング29位の関西学院大学も52.6%と過半数を超えております。

とりわけ新卒採用で大学業界を検討される方は、中途採用に比べて選択肢が非常に多いため、これらのデータは候補の絞り込みに有効でしょう。

16.05.06 東洋大学既卒者採用でES作成時に押さえておきたい「強み・弱み」

ゴールデンウィークの最中、東洋大学が既卒者採用の公募を発表しました。5月31日の書類提出期限に向けて連休をES作成に費やした方も多いかと思われます。そこで今回、表題のとおりですが、ES作成の際に参考になればと思い、公開情報から同大学の「強み・弱み」について起稿することにいたしました。

データから見る東洋大学の強み弱み

各大学の「強み」と「弱み」をデータに基づいて客観的に分析するならば、もっとも信頼できる情報源は認証評価関連の資料です。ちなみに認証評価というのは全ての大学が7年に1度受けなければならない外部評価のことで、基本的にどの大学もホームページで公開しているはずです。

東洋大学:認証評価(2014年度)
https://www.toyo.ac.jp/site/quality-assurance/72906.html

ではまず、「強み」について。

わたしが認証評価のデータ(上記リンク先の「大学基礎データ」)を見て、最も注目したのが2部(夜学)の学生募集が堅調だという点です。

一般的なお話をしますと、いまの時代、働きながら大学に通う学生というのは稀で、2部(夜学)の学生と言えども勤労学生はほとんどいません。このように存在意義が薄れていること、また、1部(昼間学部)に比べ不人気であることなどの理由から、基本的な傾向として2部(夜学)は廃止の方向へと向かっています。

一方で、東洋大学の場合、2部(夜学)の定員数はオマケ程度の規模ではなく、全入学定員の1割以上を占めています。また、入学定員の3倍程度の志願者がおり、安定的に定員を確保できる状況にあります。一定程度の志願者が存在することは、入試選抜を機能させるうえでも重要なことです。

そして、なぜ2部(夜学)の存在が「強み」になるのかというと、これは単純な話で、朝から晩まで教室をフル回転で営業できるためです。大学の教室というのは、だいたい2限から4限までが使用率のピークで、5限以降はあまり使われていないのですが、2部(夜学)があれば教室を無駄なく使うことができます。昼間学部だけの大学が「ランチ営業のみ」の飲食店だとすれば、東洋大学はランチもディナーも営業しているということで、当然のこと後者のほうが売上を稼げるわけです。

そのほか、認証評価結果の29ページ目以降に東洋大学の「強み」がいくつか掲載されていますが、やはり学校経営の観点から見れば、2部(夜学)からあがってくる15億円の収入(入学金除き)というのは、収入源の限られる大学業界においては、大変な強みだと言えるでしょう。

また、直近のトピックとして触れておきたいポイントが2点あります。
まずは、文科省のスーパーグローバル大学創成支援事業に、東洋大学の「TOYO GLOBAL DIAMONDS グローバルリーダーの集うアジアのハブ大学を目指して」が採択されています。日東駒専からは唯一の採択校で、一橋大学が落選したことでも少し話題になりました。
さらに、2016年度はオリンピックイヤーとなります。東洋大学と言えば箱根駅伝の名門校ですが、水泳の萩野公介選手(文学部4年)のリオ五輪出場が決定しており、短距離の桐生祥秀選手も有力です。グローバル化を掲げる東洋大学にとって、オリンピックは非常に強力なコンテンツだと言えるでしょう。

お次に「弱み」について。

2部(夜学)の堅調さについては前述のとおりですが、もちろん大学全体の学生募集も好調です。その一方で、東洋大学は入学定員に対して実際の入学者数が多いのです。上記URLにて公表されている大学基礎データによれば、経済学部の入学者数は入学定員に対して1.21倍となっており、学部全体でも1.16倍と高めの数字です。

これがなぜ問題なのかというと、文科省は昨年度、「平成28年度以降の定員管理に係る私立大学等経常費補助金の取扱について」という通知を発したからで、その内容をザックリ説明すると、平成30年以降、入学定員が1.10倍を超えると補助金を全学不交付にするというものなのです。

平成28年度以降の定員管理に係る私立大学等経常費補助金の取扱について(通知)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002/002/1360007.htm

実際のところ、東洋大学に限らず、有名大学の中には恒常的に定員超過を維持している大学がけっこうあります。こうした大学にとって、今回の文科省による通知は痛手となるハズで、今後の収支予測を下方修正しなくてはなりません。

定員関係でもう一つ課題をあげると、大学院(特に博士後期課程)の定員未充足が著しいということです。こちらも上述の大学基礎データがソースですが、数字を見れば惨憺たる状況となっています。この点については認証評価においても問題点として指摘を受けています。
大学院の定員が割れるということは、社会から研究大学として見なされていないということであり、グローバル化を標榜する東洋大学にとって、これは大きな足かせであるはずです。収支の問題はもちろんのこと、大学のブランドに傷がつくという意味での問題のほうが大きいでしょう。
なお、高コストの法科大学院も定員未充足が続いていましたが、2016年度から募集を停止済みです。

また、これは直接的に問題があるというわけではありませんが、大学職員の視点からということで、東洋大学は非常に学科数が多いな、ということを率直に感じました。
東洋大学のホームページによると11学部44学科もあるということで、さらに、2017年には4学部5学科が新設される予定です。

学部・学科を細分化するメリットももちろんあるのでしょうが、これだけ数が多く、しかも前述のとおり2部(夜学)や通信制まで設置しているとなると、事務的な煩雑さは限界に達しているのではないかと懸念します。
端的に言えば、学科が多ければ授業数も当然多くなります。それに比例して、シラバスや教育課程表を毎年度作成する際の負担も増えます。会議資料に学部・学科を載せるだけで2ページに及ぶでしょう。その資料を作ったり確認したりするのにも人件費がかかります。
東洋大学はスーパーグローバル大学創成支援事業での採択決定も手伝って、イケイケの拡大路線を歩むものと思われますが、そのシワ寄せがどのような形で出てくるのか、これは無関心ではいられない経営リスクであると考えます。

いろいろと書きましたが、東洋大学は総じて強い大学であることは間違いありません。日東駒専の中では最も勢いがあり、抜きん出た存在であることは、大学関係者の誰もが認めるところと思われます。大学職員の就職先としても非常に優良だと思われますので、ここ一番の力を出し切れることを祈念します。

16.04.08 2016年5月、TOEICテストがこう変わる!新試験対応版の公式問題集も刊行!

自己研鑚や転職力アップのためToeicテストを受けている方は要注意です。TOEICプログラムの開発機関であるEducational Testing Service(ETS)は、2016年5月29日実施の公開テストから、出題形式を変更すると発表しました。

詳細なプレスリリースは公式サイトをご覧ください。
http://www.toeic.or.jp/press/2015/p049.html

ETSによればテストのクオリティや難易度に変化は無いということですので、出題形式が変更になっても語彙力や文法力の評価は一定のものになるでしょう。トータルの出題数(200問)や制限時間(120分)も変更ありません。

一方で、新たな出題方式では、いわゆる「行間を読む力」を問うような出題がなされると公言されています。ETSによれば「フレーズや文から、話し手の目的や暗示されている意味が理解できる」能力を問うための出題だということです。出題例は発表されていませんが、going to を gonna とするような省略形やsentence fragment(5文型ではない口語的表現)が出題に含まれる見込みです。例えば、リスニング試験では以下のようなカンバセーションが含まれる可能性があります。

「商品を見せてもらえますか?棚の下の・・・大きいの・・・それです。」

また、得点を取りやすいリスニングセクションの写真描写問題の出題数が10問から6問に、リーディングセクションの短文穴埋め問題が40問から30問に削減され、代わりに会話問題や読解問題が増加しているので、これまで以上に早読みスキルが問われることになりそうです。

なお、Toeic受験者のバイブルとも言える「公式問題集」ですが、新試験対応版が2016年2月に発売されました。どのような実力段階であれ、Toeicでハイスコアを狙うには必携の書と言えるでしょう。もちろん、Toeicの出題形式や類題に慣れるという意味では、Ver.6以前の公式問題集も役に立ちます。

ちなみに、私自身の所感としては、リスニングセクションはカンバセーションがどのように変化するのかが不気味であり、リーディングセクションについては文法問題のモヤモヤを引きずる悪癖があるので、読解問題にウェイトがシフトするのは歓迎かもしれません。

16.03.21 「Who am I」に徹すれば自己紹介は失敗しない!

大学職員採用の面接試験において、冒頭の自己紹介を苦手とされている方も少なくないのではないでしょうか。
日常生活の中で自分自身のプロフィールを語る機会などそれほど多くないでしょうし、ましてや初対面の面接官の前で話すわけですから、やりづらさはこの上ないと思います。焦りのあまり顎がガクガクしたり、早口になってしまったり、誰しも苦い思い出の1つや2つはあることでしょう。
そこで本稿では、私自身が失敗と反省から学んだ自己紹介の作法について述べてまいりたいと思います。

「Who am I」に徹することが自己紹介の基本

さっそくですが、面接における自己紹介の鉄則は、「Who am I」に徹することです。
自分が何者なのかを伝えることが自己紹介における最低限のミッションですが、一方で、あまり多くのことを語りすぎてもいけません。
「Who am I」すら面接官に伝わっていない段階であれこれ主張しても、聞き手としては素直にその言葉を信じることができません。押せば押すほど相手が引いていく悪いパターンです。
もしあなたの会社に見知らぬ業者が営業に来て、一方的に商品の説明をされたらどうでしょうか?まずは先方がどのような会社なのかを聞かないことには、その商品を買うとか買わないとかの話にはなりませんよね。ずいぶん自分勝手な営業マンだなと思うことでしょう。
面接の本題である志望動機や希望職種(「Why」や「What」)を主張する前提として、「Who am I」を面接官にしっかりと伝える。それが自己紹介の目的であり鉄則です。
繰り返しますが、自己紹介は「Who am I」以上でも未満でもダメです。あくまで「Who am I」に徹することが重要です。

自分史を語れば己の「人となり」が伝わる

では、具体的に「Who am I」とはどのようなことなのか。ややテクニカルな論点ですが、ネタの参考として一例をご紹介します。
まず前提として、面接官は受験者について、履歴書に書かれたこと以外、まったく知識がありません。あなたが日本(あるいは外国)のどこで生まれ育ったのか、どのような家族構成なのか、学生時代の得意科目や部活動や皆勤賞をもらったこととか、自分にとっては当たり前のプロフィールを一切知りません。
私たち人間は水や空気の中から湧いて生まれたわけではありません。母親から生まれ、家族や友人とともに育ち、学校で学び、そして今の自分があります。こうしたプロフィールはそれ自体がアピール材料になるわけではありませんが、今現在の自分自身を形作るとても重要な事実です。
自己紹介ではついつい自己アピールを意識しすぎて、趣味や特技についての話などをしてしまいがちですが、もしも私が面接官だとしたら、さして興味の無いフットサルの話を聞くより、家族や生い立ちなどを話してもらった方が、「Who am I」を理解する上で、よほど有益な情報となります。
実際にどういったことを話すかはTPOに応じて組み合わせることになると思いますが、初対面の相手に「Who am I」を伝えるには、自分史を語ること、すなわち、時系列的に自分自身を解説することが、一つの重要な要素であることをご確認いただければと思います。

なお、面接全般に言えることですが、自分から一方的に語り尽くそうとすると、かえって相手の印象に残らないばかりか、面接官と会話のキャッチボールをする機会すら失ってしまいます。枝葉末節は面接官から質問を受けるつもりで、質問のトリガーを面接官に手渡すような感覚でコミュニケーションをとればよいかと思います。

16.02.15 「なんで他大学ではなくウチに就職したいの?」への傾向と対策

大学職員の面接試験でよく尋ねられるのが、「なんで他大学ではなくウチに就職したいの?」という質問です。とにかく内定がほしい受験者の神経を逆なでするような聞き方に感じるかもしれませんが、聞かれた以上は全力を出して答えなくてはなりません。面接突破へ一歩近づくための返答を考えていきましょう。

「貴方への関心度は10%です」というサイン

「なんで他大学ではなくウチに就職したいの?」という質問への回答を考える前に、なぜ面接官がそのような質問をするのかを理解する必要があります。質問の意図や背景に気を配らないことには、面接官が何を求めているのかも知ることができません。面接官の質問や意見が発するサインから、言葉の裏にある真意を読み取る必要があります。

第一に理解するべきこととして、「なんで他大学ではなく・・・」という質問をされるということは、志望動機が相手に伝わっていないと受け止めるべきでしょう。面接の手順として、まず冒頭に自己紹介と志望動機を口述すると思いますが、その大学で働きたいという意志や目的が不明確(又は薄弱)だったということになります。
「なんで他大学ではなく・・・」という質問は、志望動機を尋ねられているのと同じです。採用面接という時間の限られた場面で同じ質問を2度もされているわけですから、面接官と話が噛み合っていないと考えるのが妥当です。状況を一変させるようなキラーパスを打たなければ、S評価はもちろんB評価も危うい(すなわち選考落ち)でしょう。

第二に、「なんで他大学ではなく・・・」という質問の仕方は、言葉として極めて雑(ざつ)だということも理解しなくてはなりません。もしも受験者と良好な関係を築くつもりがあるのなら、あるいは、受験者の能力を少しでも認めているのなら、もう少し別の言葉を選んでいるはずです。面接官の言葉遣いが雑だということは、相手に対する関心度の低さの現れでもあります。まさに状況は土俵際、ここ一番の勝負根性を発揮しなくては状況を打開できません。

志望動機をリピート&「ここで働きたいです」が基本

「なんで他大学ではなく・・・」という質問に対してベストな回答をするためには、あえて聞かれたことを無視する勇気が必要です。聞かれたままに答えるのでは面接官の心に触れることはできません。悪い意味で面接慣れしてしまうと、質問に対して合理的に答えようという「作業」が染み付いてしまい、どのように相手の気持ちを惹きつけようかという面接の基本を忘れがちになってしまいます。

面接官は「なんで他大学ではなく・・・」という質問をしながらも、他大学のことなどに関心はありません。同じ時期にどこの大学が採用活動を行っているかすら知らないでしょう。あくまで受験者の志望動機を知りたい、さらに、その志望動機がどれだけ強いかに関心があるのです。ですから、返答において他大学との比較論など無用だということです。

答え方としては、まず志望動機をしっかりと伝えることが大切です。面接冒頭で語った志望動機とある程度言葉が重複してしまうのはやむを得ません。もう一度しっかりと、相手の反応を見ながら、志望動機を丁寧に説明します。
そのうえで、「ここで働きたい」という気持ちを言葉で伝えましょう。面接官と一問一答するために面接を受けにきたのではないのです。「一緒に働いてください」という言葉を引き出すために面接を受けているのです。当たり前のことですが、その気持ちを忘れてしまうと、面接はただの「作業」になっています。その作業臭さを消さない限り、面接官に志望動機は伝わりませんし、「なんで他大学ではなく・・・」という質問を何度も受けることになるでしょう。