ES事例1-3(関西外大)

前回に引き続き、関西外国語大学を題材としたES作成実践例の第3回目。

第1回 「志望動機」
第2回 「どのような貢献ができるか」

エントリーシートの3つ目の質問項目「授業で特に力を注いだこと」について、さっそく解答例の全文から。

《解答例》

3.大学の授業において、特に力を注いだことは何ですか。また、それが今のあなたにどのように影響していますか。(200字以内)
大学の授業ではメディア論のゼミに所属し、資料検索から論文作成までの手法を学びました。それにより、仮説を立て、情報を集めて分析し、自らの主張として表現する力が身につきました。この表現力は、さっそく就職活動において問われ、さらには実社会に出たときこそ重要性を増すものと考えています。また、他のゼミ生の言葉に耳を澄ませ、意図を汲み取ろうと意識することで、対話の中から多くの理解を得られるようになりました。

《解説》
3つ目の質問項目では、大学の授業に対する姿勢が問われている。
現在、大学が直面している最大の課題は、(2018年問題という経営上の問題は別として)教育の質に関する問題である。すなわち、大学側が授業科目をはじめとする十分な教育環境を提供できているか、また、学生がどれだけ4年間で成長できているかという骨太な問題だ。
大学の授業をおざなりにしているような志願者は、大学人としてこの問題に取り組むための資質に疑問符がつく。部活動で著しい実績を残しているような人は例外として、授業や学びに対する真摯な取り組みは必須と言える。この点は、民間企業と全くカラーが違うので注意。

大学の授業ではメディア論のゼミに所属し、資料検索から論文作成までの手法を学びました。それにより、仮説を立て、情報を集めて分析し、自らの主張として表現する力が身につきました。この表現力は、さっそく就職活動において問われ、さらには実社会に出たときこそ重要性を増すものと考えています。

質問文の冒頭に「大学の授業において・・・」とあるが、字数制限が200字と厳しいため、授業内容について細かく書くことができない。授業については極力簡単に触れるにとどめ、正課の授業を通じて自身がどう成長したのかに重点を置きたい。
解答例では「ゼミ活動を通じた自己成長」というストーリーを構築している。余程のこだわりがないかぎり、授業に関する記述が求められた場合、文系ならゼミ、理系なら研究室について書くのが無難だろう。
字数制限が厳しいので、ゼミの内容については「メディア論」とだけ記述し、それ以外の説明は省いている。詳細を省略した理由は、ゼミの内容や卒論のテーマを自己PRにつなげるのは無理があるからだ(不可能ではないが、字数制限があるため難しい)。
ここでは解答例に示したように、ゼミ活動を通じて「理解力・思考力・表現力」というジェネリックスキルを磨き、それが早速役に立っている、という流れで自己PRにつなげている。

また、他のゼミ生の言葉に耳を澄ませ、意図を汲み取ろうと意識することで、対話の中から多くの理解を得られるようになりました。

前半部分で130文字以上を費やしたため残り字数が少ないが、頑張ってもう1つ自己PRを加えてみた。ESの目的は自己PRなので、字数の許す限りPRを詰め込むべき。
ゼミ活動において重要な要素は、他のゼミ生とのコミュニケーションである。他者の意見に集中して耳を傾け、その意図や感情にまで意識を巡らせる。これができると、コミュニケーションの生産性がグッと高まる。生産性を高める「聞き方」ができる人は社会人にも少ないので、この能力に着目している学生がいたら、私などは感動してしまうだろう。
ここまでで199文字、ギリギリで字数制限内に収まった。

以上で全4回の3回目が終了。4回目に続く。

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